SNS初心者必見!目的別の運用法&インフルエンサーを目指す戦略

SNSを攻略するカギは「魅力的な発信者」になること。そして、魅力的な発信者になるには「メッセージ」と「エピソード」の2つが重要になります。伝えたいメッセージを明確にし、自分だけのエピソードを盛り込みながら、有益かつ、おもしろい伝え方を工夫していきましょう。

この記事では、目的別の運用方法を3種類お伝えし、さらに「インフルエンサー」を目指すための考え方についてもご紹介します。SNS運用の「本質」を理解して、アカウントを丁寧に育ててください。

目次

初心者向け!目的に合わせたSNS運用法

SNSの「ビジネス運用」には、目的に合わせて3種類の運用法があります。バズを狙う運用法、フォロワーを増やす運用法、そして集客のための運用法です。

3種類のSNS運用法
  • バズりたい? → 広告収入狙い
  • フォロワーを増やしたい? → アカウントの基礎固め
  • 集客したい? → 見込み客にアプローチ&収益化

人それぞれ向き・不向きもありますし、目指すビジネスのゴールによっても戦略は違ってきます。まずは3種類の違いを理解していただき、自分に合った運用法を考えてみてください。


運用法

バズを狙う運用

バズを狙う基本は「アルゴリズムの攻略」です。アルゴリズムとは「どの投稿を優先的に表示させるか?」を決めるプログラムのことで、アルゴリズムに好かれる運用方法をすれば投稿が拡散されやすくなりますし、好かれない運用方法をすると投稿が拡散されにくくなります。

・アルゴリズムに好かれる → 投稿が拡散される
・アルゴリズムに嫌われる → 投稿がほとんど表示されない

ちなみに、アルゴリズムに好かれるには「滞在時間」と「エンゲージメント」の2つの指標を強化するのがポイントです。具体的な対策は、別記事にくわしくまとめてるのでご参照ください。

運用法

フォロワーを増やす運用

フォロワーを増やす運用の基本は「フォローするメリット」を与えることです。フォローするメリットがあればフォローしてくれますし、フォローするメリットがなければフォローしてもらえません。当たり前のことですが、意外と多くの人が気づいてないポイントです。

ちなみに「フォローするメリット」としては、次のようなものが考えられます。

・相互フォロー(難易度:★☆☆)
・交流による仲間意識(難易度:★★☆)
・有益な投稿(難易度:★★☆)
・ファン化(難易度:★★★) ← 応援したい

これら3つのうち、特に初期フェーズの初心者におすすめなのは「相互フォロー」です。最初はファンも仲間もいませんし、有益な投稿も難しいと思うので、まずは相互フォローでフォロワー1,000人などの「節目となる数字」をクリアしてください。

相互フォローに抵抗感がある方も多いと思いますが、フォロワーがまったく増えないまま停滞してるよりマシです。現実的な戦略を選んで、アカウントを常に右肩上がりに成長させてください。

運用法

集客のための運用

集客のための運用の基本は「有益な投稿」を積み重ねることです。有益な投稿というのは、見込み客の「お悩み解決」につながるような内容の投稿のことで、専門家としての実力が伝わるように演出していくのがポイントになります。

・専門家としての豊富な知識
・専門家としての高度なスキル
・専門家としての深い思考
・専門家としてのリアルな経験
・専門家としての実績
・専門家としての共感できる価値観
・人柄も魅力的

→ この人なら自分の悩みを解決してくれそう!

こうした有益な投稿を積み重ねつつ、適度に「誘導のための投稿」も組み込むことで、悩みを抱えている見込み客が、こちらのセールスの仕組み(セールスファネル)のなかに自然と入ってきてくれます。


ビジネス目的でSNSを運用するのであれば、これら3つの運用方法を区別して取り組んでみてください。たとえば、最初はフォロワーを増やすことに徹しつつ、有益な投稿を積み重ねて、アルゴリズムを攻略しながら少しずつインプレッションが増えるような改善をしていくのがスムーズかもしれません。

インフルエンサーを目指すための「SNS運用方法」

インフルエンサーに「なる」人は「プロダクトアウト」タイプの人が多いです。つまり、自分がどうしても伝えたいことがあって、それを熱量込めて伝えてるうちに、自然と周囲が巻き込まれていくパターンです。再現性は低いのですが、運よく当たれば爆発的に伸びていきます。

一方で、普通の一般人がインフルエンサーを「目指す」なら、「マーケットイン」のアプローチをしてください。つまり、世の中のニーズをリサーチして、そのニーズに合った発信をしていくわけです。

インフルエンサーに「なる人」インフルエンサーを「目指す人」
発信スタイル好きなことや伝えたいことを発信ニーズを調べ、求められる内容を発信
思考パターンプロダウトアウト的。つまり「これを伝えたい!」が先マーケットイン的。つまり「どんな情報が求められているか?」が先
戦略性ほぼ無意識で感覚的明確な戦略やリサーチに基づく
伸び方の特徴何かのキッカケで爆発的に伸びる認知とともにジワジワ伸び始める
再現性あまりない(運やセンスが必要)ある(誰でも取り組める)
タイプ芸能人・アーティスト・オモロイ人普通の人
必要な特性圧倒的な熱量・個性・世界観分析力・継続力・市場理解・実行力
よくある課題魅力を伝える表現力感情を動かす表現力(理屈だけでは伸びない)

ということで…

ここでは、インフルエンサーを「目指す人」の「マーケットインな戦略」についてお話しします。この戦略で運用を進めながら、自分自身を「インフルエンサーとしてふさわしい人間」へと成長させていきましょう。


STEP

調査:読み手のモヤモヤを考える

インフルエンサーを目指すなら、読み手のモヤモヤを「代弁」する投稿を意識しましょう。たとえば、世の中のお母さんたちの多くが「料理なんかしたくない」けど「しかたなく料理」してたりします。この気持ちを代弁するわけです。

「主婦だけど、料理なんか作りたくない」
「なんで女性だからって料理しなくちゃいけないの?」
「手抜き料理でもいいじゃん!」

こうした、ターゲットユーザーが言いたくても言えない「ホンネ」をズバッと指摘していきましょう。これだけで、読み手は、あなたの投稿から目が離せなくなります。

ちなみに、こうした「ホンネ」は、自分の頭で考えてもわからないことが多いです。自分の価値観で「きっとこう思ってるはず」という思い込みで発信しても、微妙にズレてるケースがあるわけです。なので、ひと手間かけて、ターゲットユーザーのリアルをしっかりリサーチするようにしてください。

切り口内容
現状いま何に困っていて、どんな生活・思考パターンで日々を過ごしているか毎日子育てと家事で疲れてる/自分の時間がない/SNSが唯一の息抜き
タテマエ表向きに言っていること、正論、理想的な姿勢「ちゃんとした食事を作らなきゃ」「子ども最優先で当然」
ホンネ心の中で思っていること、葛藤、モヤモヤ、弱音「正直もう疲れた」「たまには1日中寝てたい」「誰かに認めてほしい」
使う言葉よく使うフレーズ、口癖、表現スタイル「今日もワンオペ」「寝かしつけ地獄」「罪悪感やばい」
STEP

資源:自分のエピソードを掘り起こす

インフルエンサーを目指すなら、ターゲットのモヤモヤを「当事者のひとり」として語ってください。世の中の悩みを代弁する「リーダー」でありながら、同時に「自分もその悩みを経験してきた人間です」と伝えることが、共感と信頼の両方を得るための強力なポジショニングになります。

たとえば先ほどの料理の例でいえば…

「3時間かけて作った料理に、旦那がスマホ見ながら<うん、普通>って言った」
「手抜き料理を出したら、なぜか罪悪感に襲われた」

こんなリアルなエピソードを発信することで、読者は「この人、私のこと分かってくれてる…」と感じ、ファンになってくれます。

なかには思い出すのがつらい経験や、心の傷になっているようなこともあるかもしれません。ですが、そうした「本気で悩んだこと」こそが、インフルエンサーになるための「武器」になります。たとえば、次のような質問をヒントに、いろんなエピソードを思い出してみてください。

・どんなときに一番つらかった?
・なぜそれが悔しかった?
・そのとき、誰にどんなことを言われた?
・今ならどう言い返したい?

実際に使うかどうかは別として、思い出したことを、片っ端からメモしていきましょう。大量に書き出したエピソードを眺めてるうちに、あなただけの「発信軸」が見えてくるはずです。

STEP

信念:シンプルなメッセージを考える

インフルエンサーを目指すなら「刺さるメッセージ」を考えてください。なるべくシンプルで、わかりやすいものがいいです。パッと聞いた瞬間に、心に刺さって忘れられなくなるようなメッセージです。

料理の例でいえば、次のようなものが考えられるかもしれません。

「手抜き料理は正義だ!」
「週1で料理ボイコット宣言」
「料理に30分以上かけない」
「料理は義務じゃない!」 …などなど

こういうのを、まず30個くらい考えましょう。そして、ひとつずつ実際に投稿してみて、ターゲットユーザーの反応を見てください。もしもドーン!とバズる投稿があれば、それがあなたにとっての「キラーメッセージ」になります。

テクニック説明効果
① タテマエの反転世間の常識や理想をあえて否定して本音を突くインパクト・意外性・共感「手抜き料理は正義」
「料理は義務じゃない」
② 条件付きゆる否定一見肯定しつつ、「でも〇〇は違う」とずらす読み手に安心感を与える・共感「頑張るのは大事。でも“限界まで”は違う」
③ 自虐・等身大の開示自分の弱さや失敗をさらけ出す親近感・信頼感を生む「ズボラでお茶漬けばっかり食べてます」
④ 本音の代弁言いにくいことをズバッと言ってあげる強い共感を引き出す・ファン化「私は家族の便利屋じゃない!」
⑤ 具体数字・縛りワード数字や回数で表現し、覚えやすくする記憶に残る・再現性が高まる「料理に30分以上かけちゃダメ」
「片づけは週1でOK」

キラーメッセージは、自分勝手に決めないことが大切です。自分の頭で考えたことは、たいてい間違ってると思ったほうがいいです。実際にテストしてみて、数字を見て判断すること。ターゲットユーザーの判断に委ねるという謙虚な姿勢が成功の近道です。

※キラーメッセージを探すための投稿については、次のセクションでお話しします。

STEP

土台:プロフィールを整える

キラーメッセージが決まったら、あなたのSNSアカウントのあらゆる要素を、そのキラーメッセージに合う状態に整えていきましょう。アイコンも、ヘッダー画像も、名前や肩書きも、自己紹介の文章も、キラーメッセージと違和感のない状態に整えてください。

たとえば、キラーメッセージが「手抜き料理は正義だ!」に決まったら、スタート時点で次のように整えておくといいかもしれません。

要素整え方のポイント整え方の例
アイコン発信ジャンルと温度感を反映。やわらかい印象/プロっぽい印象などを調整優しげな笑顔の写真、ナチュラル系イラストなど(共感されやすく)
名前・肩書き「誰の/何の悩みを/どう解決する人か」が伝わるように「はなこ@ズボラ主婦応援」「はなこ|料理しないレシピ家」など
ヘッダー画像キラーメッセージの世界観をビジュアルに伝える「1日15分で終わる手抜きメシ」などの文字入り+写真orイラスト
自己紹介文「誰に・何を・なぜ」発信しているかを、キラーメッセージを軸に表現「料理が苦手な主婦に向けて、手抜きでも愛されるレシピを発信中」
固定ポストキラーメッセージを具体的に伝える投稿を配置自分の実体験+価値観を語ったポストを固定

プロフィールに正解はないので、これも反応を見ながら調整していく必要があります。継続的にテストしながら、反応のいいパターンを見つけていきましょう。

STEP

認知:メッセージ&エピソードを繰り返し伝える

キラーメッセージが確定し、アカウントが整ったら、そのメッセージを繰り返し、繰り返し、何度でも伝えていきましょう。たとえば「手抜き料理は正義だ!」というメッセージがバズったなら、手抜き料理のレシピを教えたり、手抜き料理で時短したエピソードを語ったりして、「手抜き料理のスペシャリスト」としてのポジションを獲得するわけです。

キラーメッセージ「手抜き料理は正義だ!」

・手抜き料理のレシピ
・手抜き料理で時短したエピソード
・手抜き料理のメリット …など

→ 「手抜き料理のスペシャリスト」として認知される

ここでの最大のポイントは「自分自身が飽きない」こと。マンネリを感じ始めてからが本当のスタートです。キラーメッセージを、そのSNSを使ってる全員に広めるつもりで、表現を磨きながら何度でも繰り返し伝え続けてください。

熱量を込めて伝え続ければ、あなたの投稿を見た人たちの心に火がつき「熱狂」が生まれます。その熱狂が、あなたをインフルエンサーの世界へと引き上げてくれるはずです。

別のメッセージを伝えたい場合は、別のアカウントを用意することをおすすめします。ひとつのアカウントで、あれこれ伝えようとしても難しいので、本気でインフルエンサーを目指すなら「1アカウント1メッセージ」を意識してください。

キラーメッセージを探すための「SNS投稿フォーマット」

キラーメッセージを探すための投稿は「共感」を生む内容にしてください。つまり、ただの情報ではなく「感情を動かす要素」が入った内容にするということです。具体的には、読み手が「関心のあるテーマ」で、さらに書き手の「個人的なエピソード」が含まれた投稿を用意するといいでしょう。

バズを生み出す「おもしろい投稿」の秘訣

「おもしろい投稿」=「関心のあるテーマ」×「個人的なエピソード」

・関心のあるテーマ → 自分ごと化
・個人的なエピソード → 自己開示 → 共感

・テーマがおもしろい(読み手も興味がある)
・構成がおもしろい(ワクワクしながら読み切らせる)
・エピソードがおもしろい
・価値観がおもしろい
・結論がおもしろい

そのためのフォーマットとして、次のような流れで投稿を作ることをおすすめします。


STEP

注目:ハッとさせる

冒頭で、ターゲットユーザーが反応するような表現を工夫してみてください。つまり、ターゲットユーザーが関心のあるテーマで注意を引くわけです。

たとえば、料理したくない主婦に向けた投稿なら「料理をがんばるのはもうやめた」といった表現が刺さるかもしれません。料理しなければならないという環境でストレスを感じてる人なら、こうした一文を目にすると、続きが気になってしかたなくなるはずです。

STEP

代弁:モヤモヤを指摘する

投稿に注目させたら、すかさず「ターゲットが心のなかで感じてるモヤモヤ」を言語化してください。みんな心のなかにモヤモヤを抱えているものですが、自分では言語化できないまま、ストレスを溜め込んでたりします。なので、あなたがそのモヤモヤをズバリ言語化してあげましょう。

料理の例なら「毎日毎日メニューを考えて、時間をかけて料理してるのに、ぜんぜん感謝されないし、もうやってらんないよ」みたいな感じです。思わず「私もそう思う!」と感じてくれるはずです。

STEP

共感:エピソードを語る

そして、具体的なエピソードを語りましょう。エピソードやストーリーは、あなたの投稿に「命」を吹き込んでくれます。ただの情報ではなく、あなただけの作品になります。インフルエンサーに影響力があるのは、独自のストーリーを持ってるからなんです。

料理の例なら「昨日もうちの旦那、野球見ながら無言で食事してて、点を入れられたら「何やってんだよ!」とか不機嫌になって、食べ終わったらごちそうさまも言わずに野球見ながらブツブツいってるし、マジもうムカついた」みたいな感じでしょうか。

STEP

結論:気づきや学び

ここまでの展開で、ターゲットはあなたにすっかり共感し、あなたの話をもっと聞きたいと思い始めています。そこで、こうしたエピソードから発生する「気づき」や「学び」を伝えてあげましょう。逆にいうと、共感してもらってない状態で一方的に自己主張しても、相手の心に届きません。まず、相手に聞く耳を持ってもらうことが超重要になります。

料理の例なら「だったら料理なんか頑張らなくてよくない?」「冷凍食品をチンでいいじゃん」「徹底的に手抜きするわ」みたいな感じでしょうか。「手抜き料理が正義」なんていきなり言われても「それは違うだろ!」って反発される可能性がありますが、エピソードで背景を語ったうえで「手抜き料理が正義」って話をすれば、相手は深く納得してくれるはずです。

STEP

行動:読み手に変化を与える

最後は、いわゆる「CTA(コール・トゥ・アクション)」です。行動を呼びかけるということですね。インフルエンサーとは周囲に影響を与える人なので、CTAのエッセンスも、投稿に盛り込んでいきたいところです。行動の呼びかけは「〇〇しよう!」という明確なものもあれば、もっとさり気ない表現でもいいです。

料理の例なら「あなたも今夜から手抜き料理をしましょう!」というストレートな呼びかけをしてもいいですし、もっとさり気なく「賢い主婦は手抜きのプロであるべきだよね」みたいな、ターゲットに新しい価値観を提供するような表現も可能です。


整理すると次のような構成になります。

ステップ目的ポイント
① 注目目を止めてもらうターゲットの関心・問題にズバッと切り込む。一言で続きが気になる表現にする「料理をがんばるのは、もうやめた」
② 代弁共感を引き出す読者が抱える「言語化できないモヤモヤ」を代わりに言葉にする「毎日メニュー考えて、感謝もされない。もう疲れたよね」
③ 共感自分との距離を縮める自分のリアルな体験・エピソードを語ることで信頼感を生む「昨日も旦那が無言でテレビ見ながら…もうマジで腹立った」
④ 結論メッセージを伝えるエピソードから生まれる気づき・学び・価値観を提示する「だったら手抜きでよくない? 冷凍チンでいいじゃん」
⑤ 行動読者に影響を与える行動・意識の変化を促すひと言でしめる「賢い主婦は手抜きのプロであるべきだよね」

この流れで「ネタ出し」をしたら、あとは、あなた自身の言葉で文章化していきましょう。順番を入れ替えたり、リズムを整えたり、オチを用意したり、ノリ・ツッコミみたいな演出も効果的です。読み手が「この人、オモロイな〜」と思ってくれるような投稿を工夫してみてください。

感情を動かし、共感を生むような「おもしろい投稿」を積み重ねてると、ユーザーの反応が増えるとともに、アルゴリズムの評価も変わっていきます。拡散力が一気に増していき、夢のインフルエンサーの世界へと一歩近づくことができるはずです。


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