オンラインビジネスで成功するカギは「機能するセールスファネル」の構築です。セールスファネルは「どうやって利益を出すか?」を説明する設計図であり、言い換えれば「自分のビジネスそのもの」になります。仮に「あなたのセールスファネルは?」と聞かれて即答できないなら、それはビジネスじゃないというわけです。
ということで、この記事では、セールスファネルの構築方法について解説します。ファネル構築は手間も時間もかかりますが、しっかり収益化していくためには必要不可欠なものです。基本的な内容を頭に入れて、さっそくあなたも稼げるセールスファネルを構築していきましょう。
セールスファネルの基礎知識
「ファネル」とは、いわゆる「漏斗(じょうご)」のことです。逆三角形の形をしていて、上から水を入れると下から出てくるあれですね。セールスファネルも同様に、逆三角形のイメージです。上から見込み客を投入すると、段階的に絞られていき、最終的に一部の人だけが購入してくれるイメージになります。
セールスファネルは、一般に次の5つのステップで考えるといいです。
- 集客:リスト収集
- 教育:世界観を共有
- 顧客化:フロントエンドをセールス ※低価格商品
- 収益化:バックエンドをセールス ※本命商品
- 収益最大化:リピートや新商品で継続的に収益化
たとえば、100人の見込み客を集めて、10人がフロントエンドを購入すれば、ここでの成約率は10%です。さらに、そのうち3人がバックエンドを購入すれば、バックエンドの成約率は30%になり、最初の100人から最終購入に至った割合は3%という計算になります。
このように、セールスファネルの各ステップは「数値」で把握できます。そして、この数値を可視化・改善していくことが、収益を安定化させるためには不可欠です。まずは自分のファネル構造を明確にし、どこを改善すべきかが分かるようにデータを取っていきましょう。
集客:リスト収集
セールスファネルの最初のステップが「集客」です。どれだけ多く、そして質の高い見込み客を集められるかで、ビジネスの成果が大きく左右されます。極端にいえば、ここでつまずけば、どんなに素晴らしい商品を持っていても売上にはつながりません。
ちなみに、集客には、SNSやブログ、Web広告など、さまざまなチャネル(経路・手段・媒体)が活用できます。自分に合ったチャネルを見つけて、そこから継続的に「リスト」を集めていきましょう。
教育:世界観を共有
セールスファネルを機能させるには、集めたリストを「教育」する必要があります。教育とはすなわち、情報発信者の「世界観」を伝えることで、読者をどのようにして成功へと導いていくかの「ストーリー」を語ることだと思ってください。
一般には、成功を妨げてる「敵」が何かを伝え、どのような「武器」があればその敵を倒せるのか、そして敵を倒した先に待ってる「理想的な未来」を伝えていきましょう。
顧客化:フロントエンドをセールス
あなたの世界観に共鳴してくれた読者を、ただの「見込み客」から「顧客」に変えていくステップです。ここでは「稼ぐ」ことよりも、まず「一回お金を払ってもらう」ことを重視してください。利益は出なくてかまいません。数百円とかでもいいので、低価格の商品を用意して買ってもらいましょう。
これはすなわち、あなたの世界観の「プレイヤー」になってもらうということ。ただの読者ではなくて、冒険の旅に参加してもらうイメージになります。
収益化:バックエンドをセールス
バックエンドは、いわゆる「本命」の商品やサービスで、しっかり利益を出すためのものです。ある意味、ここまでのステップはすべてバックエンドを売るための準備であり、いかにしてバックエンドをスムーズに買ってもらえるかを考えて仕組み化する必要があります。
バックエンドの価格帯は数万円から数十万円といったイメージです。価格に見合ったボリュームも求められるので、早めにコツコツ用意していきましょう。
収益最大化:リピートや新商品で継続的に収益化
リストのいいところは、バックエンドを売って終わりではなくて、そのあともずっと関係を続けていけるところです。継続的に価値提供しながら、たとえば新商品を開発して追加のセールスをしたり、あるいは同じ商品やサービスをリピートで利用してもらうなどして収益を伸ばしていきましょう。
お客さんには、それぞれに最適なタイミングというものがあります。以前は買わなかった商品も、必要になったタイミングで欲しくなることがあるわけです。買ってくれなかった読者に対しても、丁寧に価値提供を続けていくことをおすすめします。
セールスファネルの考え方を意識してるかどうかで、活動のしかたがまるっきり変わってきます。目先の利益を追うような活動ではビジネスとしての安定感が出てこないので、中長期的な視点を持って、しっかりと「機能するセールスファネル」をつくり上げていきましょう。
具体的な構築方法を、次のセクションでお話ししていきます。
セールスファネル構築の5ステップ
機能するセールスファネルを構築する秘訣は、全体を「バックエンドからの逆算」で設計することです。ゴールが明確になっていれば、その方向に走っていくだけで、遅かれ早かれゴールに到達することができます。セールスファネルを作り切るための重要ポイントです。
具体的には次の5ステップで作業していくことをおすすめします。
- バックエンドを用意
- フロントエンドを用意
- 無料プレゼントを用意
- ステップ配信のシナリオを用意
- SNSやブログ等で集客
セールスファネル構築は手間も時間もかかって大変ですが、だからこそ効率的に取り組むことが大切です。数ヶ月単位でスケジュールを組んで、ひとつずつ丁寧に作業してください。
バックエンドを用意
まず最初に取り組むべきは、本命の商品やサービスである「バックエンド」の設計です。つまり「最終的に何を売って利益を出すのか?」というゴールを先に決めるということです。
初心者がいきなり本格的なバックエンドを作るのは、ハードルが高く感じるかもしれません。その場合でも、どんなビジネスをやっていきたいのかという全体像や方向性は、あらかじめ決めておくべきです。何を目指すのかが明確になれば、他のすべてのステップが自然とつながっていきます。
※ビジネスプランの設計法については、こちらの記事を参考にしてください。

フロントエンドを用意
バックエンドが明確になったら、そこにスムーズにつなげるための「フロントエンド」を用意しましょう。たとえば、バックエンドが「SNS運用コンサル」なら、フロントエンドで「SNS運用マニュアル(PDF)」みたいな教材を販売すれば、関連性がバッチリでスムーズです。
ちなみに、フロントエンドは「1つだけ」ではなく「複数用意」することをおすすめします。たとえば、先ほどのSNSの例でいえば、全体像を説明するマニュアルだけではなく、投稿の作り方とか、他のユーザーとの交流方法とか、細かい切り口がいろいろあるはずです。バックエンドへとつながる「ルート」を増やしていきましょう!
※商品アイデアの発想法については、次の記事を参考にしてください。

無料プレゼントを用意
フロントエンドを用意したら、今度は「リスト収集」のための「無料プレゼント」を用意しましょう。無料プレゼントを配布して、その代わりにメルマガや公式LINEに登録してもらうわけです。
プレゼントは、フロントエンドやバックエンドに自然につながるものを用意してください。あなた自身の体験談とか、何かのテンプレートとか、ちょっとした小さなコンテンツでかまいません。どんどん量産して、セールスファネルの「入口」を増やしていきましょう。
※無料プレゼントの「量産方法」については、こちらの記事を参考にしてください。

ステップ配信のシナリオを用意
メルマガや公式LINEの「ステップ配信機能」を使って、あらかじめ「無料プレゼントの受取方法の案内」→「教育」→「フロントエンドのセールス」といった一連のシナリオを登録してしまいしましょう。いちいち手動で配信しなくても、自動でセールスまで完了するので便利です。
バックエンドのセールスまで自動化できると理想的ですが、最初からそこまでは難しいかもしれません。完璧主義になると前に進まないので、まずはフロントエンドまでのシナリオを完成させましょう。
※ステップ配信のシナリオ設計法については、こちらの記事を参考にしてください。

SNSやブログ等で集客
セールスファネルがある程度完成したら、あとはどんどん集客していきましょう。SNSやブログなど、無料でできる集客方法から試していくといいです。
ただし、SNSもブログも、アカウントが育つまでに時間がかかります。ここでは「ステップ5」としてご紹介していますが、実際にはもっと早い段階からコツコツ発信を始めておくのが現実的でしょう。ビジネスの方向性がある程度見えてきた時点で、前倒しで情報発信をスタートすることをおすすめします。
※SNSの攻略法については、こちらの記事を参考にしてください。

繰り返しになりますが、セールスファネルの構築は「バックエンドからの逆算」で取り組むのが勝ちパターンです。まずは自分のビジネスプランをしっかり考えて、それを実現するためのセールスファネルを、中長期的な視点で構築していきましょう。
こうした努力には一生モノの価値があります。あなたの人生をワンランク上のステージへと引き上げるキッカケになるはずなので、さっそくこの5ステップを始めていくことをおすすめします。
初心者向けのセールスファネル
ここまで、セールスファネルの構築方法についてお伝えしてきましたが、実際のところセールスファネルは人それぞれだったりします。ビジネスのジャンルや、バックエンドの種類によって、お客さんの傾向が違ったりするからです。正解はひとつではないということですね。
もちろん、あなた自身の現状の知識やスキルによっても、できることと、できないことがあると思います。誰でも最初は初心者ですし、経験を積み、成長しながらレベルアップしていくものだからです。
ということで…
初心者がいきなり大規模なセールスファネルを用意するのは現実的ではありません。まずは、今の自分でも実現可能なセールスファネルから構築していきましょう。具体的には、次の5ステップで練習してみてください。
- フロントエンドを用意
- 無料プレゼントを用意
- LINE公式アカウントを用意
- SNS等でプレゼントの案内
- フロントエンド購入者に有料サポートを案内
それぞれのステップについて、順番にお話ししていきます。
フロントエンドを用意
セールスファネルは「バックエンドからの逆算」で作りましょうという話をしてきたんですが、初心者さんは、もっとシンプルに考えてもいいです。とりあえず「低価格のフロントエンド」をゴールとして練習してみてください。
せいぜい数千円レベル、あるいは数百円のものでもかまいません。PDFを作って販売してもいいですし、noteなどで「記事を販売」してもいいと思います。とにかく、自分の商品をひとつ用意しましょう。
※PDF教材の作り方については、こちらの記事を参考にしてください。

無料プレゼントを用意
フロントエンドを用意したら、そこに違和感なくつながるような「無料プレゼント」を用意しましょう。とはいえ、最初は練習なので、細かいことは気にしなくていいです。10ページ程度のサクッと読めるPDFとか、ふだん使ってるExcelのシートとかでかまいません。
できれば3〜5個くらい用意して、中身よりも「数」で勝負することをおすすめします。どれか1つでも興味を持ってもらえれば、受け取ってくれる可能性が出てくるはずです。
※興味を引くコンセプトについては、こちらの記事を参考にしてください。

LINE公式アカウントを用意
リスト収集には「メルマガ配信スタンド」か「LINE公式アカウント」のどちらかが必要です。どちらが良い/悪いというよりも、特徴を理解して上手に使い分けるものだと思ってください。
初心者の方は、無料で使えるLINE公式アカウントから始めるのがおすすめです。導入のハードルが低く、スマホ中心のユーザーにも届きやすいため、リスト収集の練習に向いてます。登録直後に自動で送信される「あいさつメッセージ」に、プレゼントの受け取り方法を記載しておくといいでしょう。
※メルマガと公式LINEの使い分け等については、こちらの記事を参考にしてください。

SNS等でプレゼントの案内
プレゼントを自動配布できる状態になったら、SNSやブログで「こんなプレゼントあります!」とアナウンスしていきましょう。ターゲットユーザーが「受け取るメリット」を感じるような伝え方をするのがポイントです。一般には「簡単」とか「時短」などのメリットを伝えると反応されやすくなります。
興味を引く「バナー画像」を用意することも大切です。画像加工ができるなら自分で作ってもいいですが、画像加工の知識もスキルもないなら、デザイナーに作ってもらうことをおすすめします。
※SNSを使った集客テクニックについては、こちらの記事を参考にしてください。

ステップ配信/無料プレゼント内でセールス
公式LINEに登録してくれた読者に対して、フロントエンドのセールスをしていきましょう。「ステップ配信機能」を使って追加の有益情報を提供しつつ、さり気なくセールス(※ゴリゴリにセールスするとアカウント停止のリスクが大きい)するといいです。
あるいは、無料プレゼントのなかに「フロントエンドの案内」を入れておくのもいいと思います。たとえば、プレゼントの内容が「Xでフォロワー1,000人にした体験談」だとしたら、その巻末とかで「Xで稼ぐ簡単ノウハウ(500円)」などを紹介するわけです。プレゼントに満足してくれた人は、流れでフロントエンドを買ってくれる可能性があります。
※セールスライティングについては、こちらの記事を参考にしてください。

初心者向けのシンプルなセールスファネルについてご説明してきました。最初から本格的なファネルを用意するのは現実的ではないので、まずは練習と思って、こうしたシンプルなものから作ってみてください。
たとえシンプルなものであっても、実際に「機能するセールスファネル」が完成したら、これは大きな財産になります。そこから少しずつ規模を大きくしていったり、あるいは別のファネルをあらためて用意するなどして、あなただけの稼げるセールスファネルを育てていきましょう。
※オンラインビジネスで稼ぐ「全体像」はこちらをご覧ください ↓↓↓
