オンラインビジネスで収益最大化を目指すには「高額商品を売る」か「商品をたくさん売る」かの2つの戦略が考えられます。どちらをやるべきかといえば「どちらもやるべき」で、高額商品を売りつつ、低〜中価格の商品をたくさん売るのが勝ちパターンといえます。
ということで、この記事では、後者の「商品をたくさん売る」という戦略に焦点を当てて、商品やサービスを増やしていくときの考え方についてご説明します。商品1つだけとかでは、ビジネスが頭打ちになるので、定期的に新商品・新サービスをリリースしていきましょう。
収益最大化のカギは商品・サービスを増やすこと
商品をたくさん売るには「ひとつの商品をたくさん売る」か「たくさんの商品を少しずつ売る」かの2つの戦略があります。どちらの戦略がいいかというと、一般には「たくさんの商品を少しずつ売る」やり方のほうが再現性が高いです。
NG:ひとつの商品をたくさん売る → 再現性が低い
OK:たくさんの商品を少しずつ売る → 再現性が高い
逆にいうと、たくさんの商品をリリースするからこそ、その中からいくつかの「ヒット商品」が生まれるということ。ヒット商品が生まれることによって、その他の商品も売れ始めたりするわけです。
なので「売れそう!」と思う商品やサービスを、とにかくいろいろ用意してください。で、実際に市場に投入して、反応を見てみましょう。反応がないなら、微調整を繰り返しながら反応を改善していくといいです。そして、それが売れても売れなくても、いずれにしても次のアイデアをどんどん商品化してください。
整理すると次のようになります。
売れそうなアイデアをいろいろ出す
まずは、あなたが取り組むジャンルで、どんなニーズがあるかリサーチしてください。何かで悩んで困ってる人がいるはずなので、そうした人たちを「どうやったら助けられるかな?」と考えるわけです。過去に自分が悩んでたことを切り口にしてもいいですね。いろいろなアイデアを出してみてください。
※アイデア発想法は次のセクションでお話しします。
ひとつ選んで商品化/サービス化
売れそうなアイデアをいろいろ出したら、それらに「優先順位」をつけましょう。売れそうだと思う順番でもいいですし、最初のデビュー作であれば「作りやすそう」なものを優先してもかまいません。いずれにしても、まず最初の1本をリリースできる状態に整えてください。
実際に売ってみて市場の反応を確認
商品やサービスが販売できる状態になったら、実際に販売してみましょう。完璧主義になってしまうと、いつまでたってもリリースできません。自分なりにベストを尽くしたなら思い切って販売することが大切です。販売するからこそ見えてくる課題もあります。まず最初の一歩を踏み出してください。
※商品やサービスを販売するには「プラットフォーム」に出品するやり方と、決済サービスを使って「独自販売」するやり方があります。詳細は、別記事にまとめてるので参考にしてください。


反応がなければ微調整しながら再挑戦
現実的な話をすると、初めての商品やサービスが、いきなり大ヒットするケースは少ないです。そんなに甘い世界ではないので、過度な期待は禁物です。大事なのは、実際に販売してみて、ターゲットユーザーの実際の反応を確認すること。自分の「売れそう!」という感覚と、市場の「ニーズ」のリアルなズレを、この段階で修正していきましょう。
※反応がないときに最初に確認すべきポイントは「コンセプト」です。コンセプトについては、こちらの記事で詳しくお話ししてるので参考にしてください。

別のアイデアを次々と商品化
最初の商品を微調整したら、売れても売れなくても、次のアイデアをどんどん商品化していきましょう。一回販売してみたことで、二回目はもっと上手に商品化できたりします。あなた自身が、経験を積むことで成長していくからです。自己ベストをどんどん更新していくイメージで、ヒット商品が生まれるまで、次から次へと商品やサービスを増やしていってください。
商品やサービスを増やしていくと、商品群・サービス群全体で、ジャンルの幅広い「関連キーワード」をカバーできるようになります。オンラインビジネスはキーワードで集客するので、関連キーワードが増えれば増えるほど、アクセスアップに有利です。
なので、商品やサービスをどんどん増やして「集客力」を強化しましょう。めんどくさいと思うかもしれませんが、こうした地道な取り組みが再現性を生み出します。
商品・サービスを増やすためのアイデア発想法
オンラインビジネスで成功するカギは「商品やサービスを増やす」こと。増やせば増やすほど、多様なニーズに対応できてビジネスチャンスが広がります。そもそも原価がゼロ円に近いので、商品やサービスを増やすことにほとんどリスクはありません。やらない理由がないですよね。
とはいえ、商品やサービスを増やしたくても、そもそもアイデアが浮かばないというケースも多いです。
そこで、このセクションでは、商品やサービスを増やすための「アイデア発想法」についてご説明します。アイデアは「ふと思いつく」ものというイメージがあるかもしれませんが、やり方を知ってれば「生み出す」ことも可能です。ここでご紹介する5つの発想法を駆使して、売れるアイデアをどんどん生み出してください。
連想ゲーム発想法
これは、すでにある商品やアイデアから、関連するテーマをどんどん連想して広げていく方法です。たとえば「ブログで稼ぐ方法」というテーマのコンテンツがすでにあるなら、そこから連想して、次のような関連テーマが次々と出てくるかもしれません。
「ブログで稼ぐ方法」
→ ブログの記事の書き方
→ アクセスを増やすSEO対策のやり方
→ アフィリエイト案件の選び方
→ SNSとブログの連携法
→ WordPressの使い方 …など
これらすべて、新しいコンテンツやサービスになる可能性のあるテーマです。ひとつのアイデアが次のアイデアへとつながっていき、まさに「芋づる式」にネタが広がっていきます。
チャンクダウン法
「チャンク」というのは「情報のかたまり」のことです。そして「チャンクダウン」というのは、テーマを細分化して「専門性」や「マニアックさ」を出していくやり方になります。
たとえば「ブログ記事の書き方」というテーマをチャンクダウンすると…
「ブログ記事の書き方」
→ 記事タイトルの付け方
→ リード文の書き方
→ 見出しの構成
→ 終わり方、まとめ方
→ SEOキーワードの配置のしかた …など
このように具体的で実践的な内容に細分化できます。これらも、それぞれが専門知識を深堀りして教えるコンテンツとしてまとめることが可能で「ちょうどそこで悩んでた!」といったお客さんにズバリ刺さる商品になります。
チャンクアップ法
チャンクダウン(より小さな概念でくくる)とは逆に、チャンクアップ(より大きな概念でくくる)する発想法もあります。たとえば、すでに「記事タイトルの付け方」や「リード文の書き方」といったテーマがあるなら、それらより大きな概念である「ブログ記事の書き方」というテーマでくくるわけです。
・チャンクダウン:より小さな概念でくくる
・チャンクアップ:より大きな概念でくくる
アイデアを考えるときに、常に「チャンクダウンしたらどうなる?」「チャンクアップしたらどうなる?」と、アップ・ダウンを繰り返しながら自問自答することをおすすめします。視点を強制的に変えることで、柔軟な発想でアイデアが出やすくなります。
ターゲットずらし法
同じノウハウでも、ターゲットを変えるだけで、まったく別の商品になることがあります。たとえば「ブログで稼ぐ方法」というテーマがあるとして、主婦向けとサラリーマン向けでは、コンセプトがまったく違ってくるわけです。
「ブログで稼ぐ方法」
・主婦向け → 例)子育ての合間に収益化する方法
・サラリーマン向け → 例)会社にバレずに副業ブログを始める方法
・経営者向け → 例)自社サービスの集客導線としてのブログ活用法
このように、ノウハウの軸は変わらなくても、ターゲットを変えるだけでバリエーションが無限に生まれます。「何を教えるか?」✕「誰に教えるか?」の掛け合わせを、いろいろ工夫してみてください。
松竹梅法
松竹梅というのは、松(上級)>竹(中級)>梅(下級)の3段構成で商品ラインナップを用意するやり方のことです。つまり、基本的には同じ内容の商品を、カバーする範囲やサポート体制などに差をつけて、3つの別の商品としてリリースするやり方になります。
たとえば「ブログの始め方」というテーマだと…
・エコノミー:概要説明だけのPDF教材(安価)
・スタンダード:実践方法まで解説した動画講座(標準価格)
・プレミアム:個別サポート付きの完全版(高単価)
このような感じで、価格・ボリューム・サポートに差をつければ3段階の商品を用意できます。お客さんのなかには「概要だけ知りたい人」もいれば「サポート付きで本格的に取り組みたい人」もいるので、松竹梅のラインナップを用意しておけば、細かいニーズに対応できるわけです。
アイデアを出すのが苦手な人に共通するのが、まったくゼロから新しいものを生み出そうとしてしまうことです。ですが、この現代社会において「まったく新しいもの」を生み出すのは、なかなかハードルが高いことですし、あまり現実的ではありません。
すでにあるアイデアを「視点を変えてアレンジする」という考え方をしてみてください。連想ゲーム的に考えたり、チャンクダウン・チャンクアップしてみたり、いろんな角度から見直してみるわけです。これだけでも、まだまだアイデアは山ほどあることに気付けるはずです。
今回ご紹介した5つの発想法を使いこなして、あなたの商品やサービスをどんどん増やしていきましょう!
「売れるアイデア」と「売れないアイデア」の違い
ここまで、いろんなアイデアを出して、商品やサービスをどんどん増やしていきましょうという話をしてきました。商品を増やしていくなかで「ヒット商品」が生まれて、そのヒット商品のおかげで、他の商品まで関連して売れ始めるということですね。
とはいえ、本音をいえば「なるべく少ない本数でヒット商品を出したい!」と思いますよね。そこで、このセクションでは「売れるアイデア」と「売れないアイデア」の違いについて考えてみたいと思います。カギになるのは、次の2つの考え方です。
・マーケットイン → ニーズに合う商品を売る
・プロダクトアウト → 自分が売りたい商品を売る
この2つの考え方の違いを理解することで、ヒットの確率をグッと高めることができます。それぞれの特徴をご説明しましょう。
「マーケットイン」なアイデア
「マーケットイン」とは、市場のニーズをリサーチして、そのニーズに合わせた商品を提供する考え方です。たとえば「タピオカ」が流行ったときに、街中のいたるところにタピオカドリンクのお店が現れたのはマーケットイン的な流れが起きたということになります。
・「タピオカが流行ってる」=「ニーズがある」
↓
・「じゃあタピオカドリンクを売ろう!」
↓
・ライバルがこぞって出店
マーケットインは、ニーズがあるので「売れる確率が高い」とか「すぐ反応が出やすい」というメリットがあります。実際、タピオカブームのときも、タピオカドリンクのお店は大儲けしたわけです。
ただし、マーケットインの商品は、ライバルが一気に増えて競争が激化しやすいという一面もあります。そのため、商品が「ありきたり」なものになり「価格勝負」になって、しだいに右肩下がりになっていきます。タピオカドリンクのお店が、一気に閉店したのはそういう事情です。
「プロダクトアウト」なアイデア
「プロダクトアウト」は、ニーズは関係なしに「自分が作りたいもの」や「自分が伝えたいこと」からスタートする発想です。ニーズを意識してないので、売れるかどうかは運しだい。ビジネスとしての再現性は低いと言わざるをえません。
ただし、そのアイデアにオリジナリティがあり、マーケットのニーズを掘り起こすようなインパクトがあれば爆発的に売れる可能性があるのがプロダクトアウトのおもしろいところ。
たとえば「iPhone」は、Appleのスティーブ・ジョブズが「自分はこれを作りたい!」という情熱を込めて作った商品です。携帯電話はすでに一般的なものが普及してましたし、当時はまだスマホの概念すらなかったわけで、当然ですが「iPhone」のニーズがあったから作ったわけではありません。
ですが、実際に販売して爆発的に売れたのは、彼の情熱と、あまりにも素晴らしいアイデアによって、マーケットのニーズを新たに掘り起こしたからです!
プロダクトアウト的なアイデアは一般的に否定されることが多いのですが、個人的には、自分の「わがまま」や「こだわり」を商品化するのも「あり」だと思ってます。自分が好きなこと、熱量込めて取り組めることだからこそ挑戦する価値があるはずです。
「マーケットイン的にプロダクトアウト」なアイデア
「売れるアイデア」とは、ニーズに応えるだけでもなく、自分の好きなことを押し付けるだけでもなく、両方をバランスよく融合させたものです。
発想の手順としては、次の2ステップになります。
まずは、市場のニーズをリサーチしましょう。あなたが取り組みたいジャンルについて、どんな悩みを持ったお客さんがいて、どんなライバルがいるかを可能なかぎりくわしく調べるわけです。実際に売れてる商品やサービスを参考にするといいでしょう。
市場のニーズを把握したら、自分だけの「差別化ポイント」を考えましょう。たとえば、自分だけの実体験とか、独自の価値観や視点とか、失敗例も含めた独自のデータなどがあれば、ライバルに対する差別化ポイントになります。
あなた自身が情熱を込めて取り組めることで、なおかつ市場のニーズがあるアイデアを粘り強く考えてみてください。「マーケットイン的な企画」✕「プロダクトアウト的な差別化」のハイブリッド型の発想が、売れる商品づくりの正解といっていいでしょう。
「売れるアイデア」が見つかり、それを「十分な数の見込み客」に伝えることができれば、あなたのビジネスは成功間違いなしです。なので、まずは、いろいろなアイデアを出してみること。それを商品化・サービス化して、実際に市場に投入してみることです。
一発で当たるとはかぎりませんが、粘り強く商品やサービスを増やしていってください。マーケットイン的にプロダクトアウトの商品やサービスを増やしていけば、どこかのタイミングで必ず「ヒット商品」が生まれるはずです。そこからが本当のスタート。ぜひ、この状態を目指して、アイデアを形にしていきましょう。
※オンラインビジネスで稼ぐ「全体像」はこちらをご覧ください ↓↓↓
