普遍のSNS攻略法|集客&ブランディングを極める!ビジネス運用術

SNSを攻略するカギは「2つの指標」であり、そのたった2つの指標だけを徹底的に改善していけば、アカウントが自然と伸びていきます。X(Twitter)も、Instagramも、YouTubeも、その他のSNSもすべてに共通してあてはまる普遍的なルールであり、シンプルかつ超強力な運用法です。
もしも「毎日投稿してるのに反応がない」とか、「何を投稿すればいいかわからない」とか、SNSを集客やブランディングに十分に活用できてないとお考えでしたら、ここでご紹介するやり方を1〜2ヶ月試してみてください。これだけで、きっと手応えが違ってくるはずです。
SNS攻略の鍵は「滞在時間」と「エンゲージメント」
SNSを使った集客やブランディングで成果を出すのに、複雑なテクニックを覚える必要はありません。本質はシンプルで、たった2つの指標「滞在時間」と「エンゲージメント」に集中することが、アカウントを成長させる本質的なアプローチになります。
SNSの攻略ポイント①:滞在時間
滞在時間とは、あなたのプロフィールや投稿にどれだけ長くユーザーが留まっているかを表すものです。SNSのアルゴリズムは、この滞在時間が長いアカウントを「質の高い情報を提供している」と判断し、より多くの人に拡散するように設計されています。
なぜ滞在時間が長いと「質が高い」といえるのかというと、ユーザーがその投稿に価値を感じているからこそ、視聴時間が伸びると考えられるからです。情報過多な現代社会において、ほとんどの投稿が「秒」でスルーされてしまいます。そんな状況において、30秒とか、1分とか、5分、10分、30分と視聴されてるなら、間違いなく良質な投稿だろうとアルゴリズムが判断するわけです。
なので、SNSの投稿は、滞在時間が少しでも伸びるように設計してください。基本は、スマホで高速スクロールしてるユーザーの手を一回止めさせることです。そして、とにかく最初の一文を読ませること。整理すると次のようになります。
①ユーザーが高速スクロールしてる手を一回止めさせる
②最初の一文目を読ませる
③次の二文目も読ませる
④そのまま一気に最後まで読み切らせる
この基本がしっかりできてるという前提で、例えば次のようなテクニックも考えられます。
・長文ポストで読ませる(X)
・1投稿あたりの画像枚数を増やす(Instagram)
・冒頭でダイジェストを見せる(YouTube)
こうした工夫はすべて、滞在時間を伸ばすための戦略です。
どうすれば滞在時間を伸ばせるか考えて、1秒でも長く投稿を視聴してもらえるように工夫してみてください。
SNSの攻略ポイント②:エンゲージメント
エンゲージメントとは「どれだけ反応されたか?」の指標です。いいね、リポスト(リツイート)、コメント、ブックマーク、クリックなど、ユーザーが起こす何らかのアクションを「エンゲージメント」と呼びます。
SNSのアルゴリズムは、エンゲージメントの多い投稿を「これはユーザーに支持されてる投稿だ!」と判断するようにプログラミングされています。具体的には、エンゲージメントの種類ごとにポイントが設定されていて、いいね1回で何点、コメント1つで何点のようにポイントが加算されていき、ポイントが多い投稿ほど優先的に拡散させるような設定になってるということです。
もちろん、拡散のされ方はエンゲージメント以外の要因も影響するので一概にいえないですが、基本的な仕組みはこのようになってるということになります。
ということで…
どのSNSでも、アルゴリズムは「人を滞在させる投稿」や「人に行動を促す投稿」を好みます。多くのユーザーに楽しく使ってもらって、その結果として「広告収入を増やしたい」からです。ここが理解できてるだけでも、どのような活動をしていけばいいか、なんとなく見えてくるはずです。
SNSを攻略する5ステップ
SNSを攻略し、集客やブランディングなどのビジネスに活用するには、2つの指標「滞在時間」と「エンゲージメント」を高める必要があるというお話をしました。では、具体的にどうすればこの2つの指標を高めることができるのか、5つのステップでお話ししたいと思います。
プロフィールの世界観を整える
SNSが伸びる人は「独自の世界観」を持ってるもの。そして、その世界観を生み出すための大前提となるのが「プロフィール」です。プロフィールは、一般に次のような要素で構成されます。
・名前&肩書き
・アイコン画像
・ヘッダー画像
・自己紹介文
・固定表示する投稿
それぞれのSNSによって細かい仕様は異なりますが、こうした要素のすべてを、ひとつの世界観にあわせて統一感のある状態に整えていきましょう。
ポイントとしては…
・誰に向けて発信しているか?(ターゲット)
・何を提供しているか?(ベネフィット)
・なぜこの人から学ぶべきか?(実績や想い)
これらが専門家として違和感がないかどうか、統一感があるかどうかをチェックすること。違和感が残ったままだと、訪問者はすぐに離脱してしまう恐れがあります。
逆にいうと、独自の世界観を表現し、それに興味を持ってもらえれば、日々の投稿にも興味を持ってもらえるようになるということ。当然、滞在時間も伸びますし、エンゲージメントが増える効果も期待できます。まず最初に整えたい部分です。
日々の投稿で世界観を強化する
プロフィールの世界観が整ったら、その世界観に沿った投稿を積み重ねていきましょう。
SNSは「認知の積み重ね」のメディアです。フォロワーが増えない、反応がないという人の多くは、投稿内容がバラバラで「この人は何をしてる人なの?」っていうのが伝わってないケースが多かったりします。
なので、投稿テーマやトーンを統一し、あなたの専門分野や価値観が伝わるようにしてください。
・テーマにブレはないですか?
・文章のトーンは世界観に合ってるでしょうか?
・専門性や人柄は伝わってますか?
大切なのは「一貫性」です。一貫性のある投稿を積み重ねて、違和感が残らないようにしましょう。投稿の蓄積によって「この人は〇〇の人だ」と認知されるようになると、投稿を楽しみにしてくれる人が増えて、滞在時間やフォロー率が自然と高まっていきます。
専門家としての実力が伝わる投稿をする
SNSのビジネス運用では「有益な情報」を投稿することを意識しましょう。世界観に共感してくれた人が「この投稿は役に立つな!」と思ってくれるような投稿です。思わずブックマークしてくれたり、リポストなどの拡散行動をしてくれる可能性が高まります。
特に「読んですぐ実践できるノウハウ」や「何度も使えるチェックリスト」などは、有益性を感じてもらいやすく、滞在時間や保存数が伸びやすい傾向にあります。
投稿の一部が、そのまま「教材」になるような感覚を意識すると、読み手が「有料レベルの投稿だ!」と思ってくれやすいです。「この人の投稿はスゲー!」と思ってもらえるような投稿を繰り返すことで、自然とファンが増えていきますし、滞在時間やエンゲージメントも増えていきます。
共感を生む投稿をする
「有益な投稿」はSNSのビジネス運用において重要なものですが、不思議なことに、有益な投稿ばかり配信していても思ったように伸びていきません。というのも、SNSは「誰が発信してるか?」がとても重要なメディアだから。まったく同じ内容の投稿でも、投稿する「人」が違うと、有益に感じる度合いが違ってくるものだからです。
SNSを伸ばすには、有益であることは大前提で、そこに「共感」のエッセンスが必要になります。
たとえば…
・「3年間ブログで稼げなかった」
・「以前はブラック企業で働かされていた」
・「自分に自信を持てず引きこもっていた」
こうした、あなたの過去の失敗、悩み、乗り越えたエピソードなどを投稿してみてください。すると、読み手は「この人は私と同じだ!」と共感し、コメントをくれたり、フォローしてくれたりします。飾らないリアルな人間性を見せることが、読者との心理的距離が縮め、エンゲージメントを増やす秘訣です。
交流しやすい雰囲気を作る
SNSは「情報発信ツール」であり「コミュニケーションツール」でもあります。特に、X(Twitter)には昔から「交流」の文化があって、コメントのやり取りを丁寧にやるだけでアカウントに勢いが出てくるのが特徴です。
難しく考える必要はなくて、日常のコミュニケーションと仕組みは同じです。
・コメントをもらったら → 返事をする
・いつもコメントをくれる人がいるなら → その人の投稿にコメントする
軽く挨拶する感覚でコメントのやり取りをしてると、これだけでコメントをくれる人がどんどん増えていきます。エンゲージメントが増えていきますし、滞在時間も自然と増えていきます。結果として拡散されやすくなり、アカウントが右肩上がりに伸びていくはずです。
この5ステップをコツコツやりつつ、ビジネスの導線を組んでいけば、自然な流れで見込み客が集まってくるようになります。価値ある情報に有益性を感じ、世界観に共感してくれた見込み客を集めることができれば、あなたのビジネスにも大きなプラスになるはずです。
SNSをフル活用して「集客」と「ブランディング」を上手に進めていきたいですね!
SNS運用を継続するための3つのポイント
ここまでSNSの攻略法についてお話ししてきましたが、実際に運用を始めると、いろいろ「壁」にぶち当たることも少なくないと思います。たとえば「まったく反応がない」「フォロワーが増えない」「ネタが尽きてきた」といったお悩みです。
実際のところ、こうした悩みはほぼ全員が経験することではないかと思います。逆にいうと、こうした壁があることをわかったうえで、事前に対処法を考えておけばいいだけだったりもします。誰もがぶつかる初心者の壁は、ここでお話しする3つのポイントを頭に入れて乗り切ってください。
自分からコメントする
一生懸命に考えて投稿したのに、いいねもコメントもなく、まったく反応がないのは悲しいものです。ですが、芸能人など、有名人でもないかぎり、私たち一般人がちょっと投稿してみたくらいでドカーンと反応があるわけではありません。だれでも同じなんですよね。
なので、まずは「自分はネット上で無名である」という事実を受け入れて、自分から他人の投稿にコメントするようにしてください。プライドとか捨てて、他人の投稿に「これは素敵ですね!」とか「僕もそう思います!」といったコメントをコツコツ残していくわけです。
すると、1ヶ月くらいやってると、自分の投稿にもいいねやコメントが付くようになっていきます。人間には「返報性の法則(もらったらお返ししたくなる心理)」があるので、必ずそうなるわけです。この状態になってからがSNSの運用スタートと思ってください。
自分からフォローする
フォロワーが増えないというのも、初心者に共通する悩みです。これもある意味当然で、ネット上でまったく無名の人をフォローしたいとは思わないですよね。これが普通の感覚です。
なので、ここでも「返報性の法則」を利用しましょう。つまり、まず自分からフォローするわけです。最初は自分と同じくらいのフォロワー数の人をフォローしてみてください。「フォロバ100」なんていうハッシュタグをつけてる人もいるので、そういう人をフォローするのも最初はいいと思います。
フォロワー数の「数」が増えてくると、逆にフォローされることも増えていくので、そうした流れが生まれるまで、まずは自分から気軽にフォローしていくことをおすすめします。
同じネタを投稿してもOK
投稿するネタがなくて悩む方も多いですが、そういう方に言いたいのが「過去の投稿をリライトして投稿しましょう!」ということです。まったく同じ文章でもいいと思います。同じネタを、何度も何度も投稿すればいいんです。
というのも、前のセクションでお話した「あなた独自の世界観」というのを確立するうえで、むしろ同じネタを繰り返し投稿していく必要があるから。伝えたい核となるメッセージがあるのであれば、むしろそれを一貫性を持って繰り返し訴えかけていかないとダメなんです。
なので、そう考えると、ネタがないというのは「ブランディングを意識できてない」ということの裏返しだということ。同じネタを堂々と再利用していきましょう。
SNS運用は長期戦です。短期目線で一喜一憂せずに、10年、20年と使っていくイメージで、丁寧にアカウントを育てていくことをおすすめします。小手先のテクニックもいろいろありますが、結局は「人」が重要です。あなた自身をブランディングしながら、あなたのファンを増やしていくことが大切ではないでしょうか。