ビジネスプラン設計法|あなたは何を売る?バックエンド商品の考え方

「自分は何を売るべきなんだろう?」「やりたいことはあるけど、商品ってどう作るの?」 オンラインビジネスで稼ぐには、商品やサービスが必要です。でも、いきなり「何を売るか決めてください」と言われても、ピンとこない人も多いかもしれないですね?
そこで、この記事では、あなたのビジネスの「柱」となる商品(=バックエンド)をどう考えればいいのか、その設計方法を解説します。じつはこれ、オンラインビジネスの「全体設計図」を描くうえで一番大事な部分。逆にここがぼんやりしていると、SNSの発信も、ブログも、なかなか収益に結びつかなくなってしまいます。
まずは「何を売るのか?」という問いに、しっかり答えていきましょう!
バックエンドを軸にビジネスプランを設計する
「ブログを始めてみたけど、何を書けばいいのかわからない」
「SNSで発信してるけど、ネタが思いつかず困ってる」
こうした悩みをよく聞きますが、これらの根本原因は「最終的に何を売るのか?」が決まっていないことだったりします。つまり、オンラインで収益化するにあたって、まず最初に「自分はどんな価値を提供して、その対価として何を受け取るのか?」というビジネスの全体像を明確にしておく必要があるわけです。
そして、その中心にあるのが、いわゆる「バックエンド」の商品やサービスになります。
「バックエンド」=「あなたの本命商品」
バックエンドとは、最終的にお客様に購入してほしい「メインの商品やサービス」のことです。
たとえば…
・3ヶ月のオンライン講座(15万円)
・オーダーメイドのコンサルティング(50万円)
・実践サポート付きの教材(5万円)
…などなど
数万円から数十万円レベルの、ある程度まとまった金額をいただく本格的なサービスがバックエンドです。これを、まず決めてください!
このバックエンドを軸に考えることで、あなたのビジネスは「単なる情報発信」から「収益の出る仕組み」へと変わっていきます。情報発信すればするほど利益が出る。そんな状態を作るには、このバックエンドについて、最初から考えておく必要があるということです。
とはいえ…
バックエンドのような高額商品を、初心者がいきなり売れるわけではありません。だれでもお金を損したくはないですし、信頼できるかどうかわからない高額商品に、いきなり何万円も支払うのは怖いからです。そこで出てくるのが「フロントエンド」の概念になります。
「フロントエンド」→「バックエンド」のセットで設計
フロントエンドとは、読者や見込み客に最初に手にしてもらうための「入り口商品」のことです。
たとえば…
・500円の電子書籍
・無料のPDFプレゼント
・数百円〜数千円のミニ講座
…などなど
このような「低価格」あるいは「無料」で提供して、気軽に手に取ってもらえるようにしたものが、フロントエンドの代表例です。これで儲けようとか考えず、とにかく一回手にしてもらい、自分が提供する「価値」を体験してもらうことが目的になります。
そのうえで、こちらを「この人なら信頼できる」「もっと深く学びたい」と感じてくれた人に対してバックエンドを提案する流れをつくれば、高額なバックエンドであっても売れる可能性が出てきます。
これがオンラインビジネスの基本的な流れです!
このように「バックエンド」→「フロントエンド」→「発信内容」という逆算で考えれば、あなたのビジネスに一貫性が出てきます。一貫性は信頼性のカギであり、あなたの発言に説得力を生み出し、売らずに売れる環境を整えるうえでも超重要なポイントです。
だからこそ、まず考えるべきは「あなたは何を売るのか?」というところ。発信のテーマやコンテンツの構成、SNSの使い方も、すべては「バックエンド」=「何を売るか?」を決めるところから自然と決まります。
これから紹介するステップで、あなたのビジネスプランを土台から設計していきましょう!
ビジネスプラン設計の5ステップ
ビジネスプランを設計するときは「何を売るか?」から逆算して考えていくことが大切です。それによってムダな試行錯誤がなくなり、ゴールに向かって最短ルートで進んでいけるからです。ということで、このセクションでは、理想の働き方や収入から逆算して、フロントエンドからバックエンドまで一貫性のあるビジネスプランを設計するための5つのステップをご紹介しましょう。
理想のゴール(収入・働き方)を明確にする
まず最初に、あなたがどれくらいの収入を得たいのか、どんな働き方をして、どんなライフスタイルを手に入れたいのかをはっきりさせましょう。ここのゴールがぼんやりしていると、どんな商品を作ればいいかも曖昧になります。
たとえば「月10万円を副業で稼ぎたい」なら、低価格でも売れやすい仕組みを大量に回す戦略がいいかもしれません。一方で「月100万円を稼げるようになって本業にしたい」なら、高単価でサポートも含めた濃い商品が必要になるはずです。
このように、ゴールが明確に決まると、必要な商品設計や販売導線も自然と決まってきます。ビジネスプランの土台となる重要な部分です。
どんな人に価値を届けるのか決める(ターゲット設定)
次に考えるのは「誰のためにビジネスをするか?」です。
・誰の悩みを解決するのか?
・どんな人なら高単価でも買ってくれるのか?
こうしたことを、可能なかぎり明確にするわけです。
ターゲットが違うと、そこに投げかけるメッセージがまったく違ってきます。必要となる商品やサービスの内容も違ってきますし、日々の投稿での言葉選びも違ってきます。
たとえば「育児中のママ」と「サラリーマン」ではまったく違いますし、「時間がなくて困ってる人」と「お金がなくて困ってる人」でも刺さる言葉が違ってくるのが普通ですよね。
この人たちはどんな悩みを持ち、何にお金を払うのか?
ここの部分を時間をかけてもいいので丁寧に考えること。ターゲットユーザーの心にドンピシャリで刺さるコンセプトを考えることで、バックエンド商品の軸が見えてきます。
ゴールから逆算して「バックエンド商品」を決める
バックエンドとは、あなたのビジネスの「収益の柱」になる商品です。講座、コンサル、定期サポート、継続課金コミュニティなど、人それぞれいろんなタイプの商品やサービスがありえます。
たとえば…
・3ヶ月間の個別コンサル(10万円)
・動画講座+グループサポート(5万円)
・月額制のメンバーシップ(1万円×12ヶ月)
…などなど
多くの場合、単価は高めで、濃い価値提供が求められるのが特徴です。
このバックエンドをしっかり設計しないと、SNSなど頑張っても思ったように集客できなかったり、集客できたとしても利益が伸びにくくなってしまいます。「高単価の商品」や「継続課金型のサービス」を何か考えて、安定的に収益を伸ばせるように仕組み化していきましょう。
入り口としての「フロントエンド商品」を考える
バックエンドを用意した、あるいは今後用意する内容が明確になったら、そこにスムーズにつなげるための「入り口商品(=フロントエンド)」を用意しましょう。
たとえば…
・100円の電子書籍
・2,000円のセミナー
・無料のPDFプレゼント+LINE登録
…などなど
お試し価格で購入のハードルを下げつつ、単体でも十分な価値があり、思わず「すげー!」「もっとくわしく知りたい!」と思ってもらえるようなものが理想です。つまり、フロントエンドは、顧客との最初の接点として機能するため、信頼を得るための導入パートでもあるわけです。
低価格のPDF教材、動画講座、体験セッションなど、ターゲットユーザーが自然とバックエンドに興味を持つようなフロントエンドを用意しましょう。
全体の導線を設計して、価値提供の流れを作る
バックエンドを用意して、フロントエンドも複数用意したら、それらを連携させていきましょう。
たとえば「SNS」→「無料プレゼント(LINE登録)」→「低価格商品」→「高価格コンサル」という4段階で設計したり、あるいは「SNS」→「低価格商品(メルマガ登録)」→「月額制のスクール」という3段階で設計する場合もあるかもしれません。
やり方は人それぞれですが、こうした流れを意識的に設計することが大事です。
どこで信頼構築し、どこで収益化するか?
この流れを設計し、それぞれの要素の「つながり」を明確にすれば、日々のPDCAサイクルも回しやすくなります。自動化ツールなど上手に活用すれば、いわゆる「不労所得」も実現可能で、時間に縛られない自由なライフスタイルを手に入れることも夢ではありません。
このように「何を売るか?」や「どのような順番で売るか?」といった「ビジネスプラン」を先に設計しておくことで、日々のSNSなどでの情報発信にも意味が出てきます。コンテンツ制作や集客活動も一貫性を持って進められるようになるので、専門家としての信頼性も高まり、ビジネス環境がどんどん整っていくはずです。
ということで…
あなたに合ったバックエンド商品の見つけ方
ここまでの説明で「バックエンドを軸にしたビジネス設計のステップ」はなんとなく理解できたと思いますが、とはいえ「じゃあ、自分にはどんなバックエンド商品が作れるの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれないですね。
そこで、そんな方に向けて、バックエンド商品を考えるうえでのヒントを3つご紹介します。
自分の強み・経験からバックエンドを考える
バックエンドづくりで悩むとき、最初に見直してほしいのが「自分のこれまでの経験」です。
たとえば、次のような経験はないでしょうか?
・これまでに人からよく相談されてきたこと
・苦労して乗り越えた経験
・知識ゼロから独学で習得したスキル
・何時間でも語れるほど好きなテーマ
これらはすべて、あなたにとっては「当たり前」でも、誰かにとっては価値あるノウハウだったりします。そこには自分にしか提供できない強い武器が隠れていて、それこそが、高価格帯でも「ほしい!」と思ってもらえる強になったりするわけです。ぜひ、バックエンドのテーマとして深堀りしてみてください。
バックエンドの主な種類・4選
バックエンドの主な種類を4つご紹介します。「どんな形の商品やサービスにすればいいの?」と悩む場合は、次の4つをじっくり見ながら「自分ならどうするか?」をイメージしてみてください。
- 【1】デジタルコンテンツ販売
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自分の知識やスキルを動画やPDFなどのコンテンツにまとめて販売するやり方です。文章を書くのが得意な人や、動画で話すのが得意な人に向いてます。顧客対応など不要な場合も多いので、自分のスタイルでマイペースに仕事をしたい人にもおすすめです。
コンテンツ作成に時間がかかる場合もありますが、一度作れば何度でも販売できる「資産型商品」になるのが最大のメリットです。上手に仕組み化すれば、労働時間に縛られずに収益化できるようになります。
時間がかかりすぎる場合は、まず試作品レベルのコンテンツを低価格で販売してみて、反応を見ながらボリュームを増やしたり、内容をブラッシュアップさせるのもいいでしょう。
- 【2】単発コンサル
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お客様からの相談に個別に対応するサービスです。1回〜数回程度のスポット対応で、「ちょっと聞いてみたい」「気軽に相談したい」という人向けに、Zoom相談、チャット相談、添削サポートなど行うライトなサービスになります。
たとえば…
・ブログ記事のタイトル添削サービス
・30分のプロフィール改善アドバイス
・3日間限定の副業相談チャットサービス…などなど
「自分の現状に合わせたアドバイスがほしい!」というニーズに応えられるので、満足度の高いサービスになりやすいのが特徴です。
人と話すのが好きな人や、相手の課題をいっしょに考えるのが得意な人に向いてます。
- 【3】継続コンサル
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ある程度の長期間にわたって、クライアントの目標達成をサポートする高単価なサービスです。1ヶ月〜半年以上など、継続前提で親身な支援を行います。主にZoom面談+チャット対応などでサービス提供することが多く、「信頼性」や「実績」がある人にはとてもおすすめのバックエンドになります。
たとえば…
・3ヶ月で副業収益を月10万円にする実践サポート
・半年でKindle出版+講座づくりを支援するコンサルティング
・6ヶ月でSNS×コンテンツ販売の仕組みを構築するコーチング…などなど
専門家としての知識やスキルを活かした、とてもやりがいのあるサービスです。
価格は月数万円、数ヶ月まとめて数十万円といった高価格帯になります。当然ですが、価格に見合ったサービスが期待されるため、お客様との信頼関係や丁寧なヒアリング力が重要になります。慣れないうちはモニター価格で始めて、慣れてきてから価格を引き上げるのが無難かもしれません。
- 【4】会員制サービス(サブスク)
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月額制で提供する「定期課金型」のサービスです。限定の情報発信、動画ライブラリ、チャット相談、グループコンサル、コミュニティ運営など、組み合わせの自由さに特徴があります。内容を事前に決めすぎず、「参加者の悩み」に合わせて柔軟に運営するのが長く続けていく秘訣です。
継続的に情報を提供できる人や、お客様との関係性を大切にしたい人、あるいは「教えること」が好きで、参加者といっしょに成長したいタイプの人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
注意点としては、有名人でもないかぎり、コミュニティが盛り上がるだけの会員数を確保するのが難しかったりします。また、参加者がクレームを書き込み始めるなど暴走するケースもあるため、コミュニティのなかの温度感を適切に管理する必要があります。
一般にはデジタルコンテンツ販売や単発コンサルあたりから始めてみるといいかもしれません。ライフスタイルや提供できる時間、やりたい方向性に合わせて選ぶのがポイントです。無理なくできるものから挑戦してみてください。
迷ったときはコンセプトのテストから!
どんな商品がいいのか、どう作ればいいのか。最初からすべて決めようとすると、なかなか動けなくなってしまうのが普通です。なので、最初から完璧主義を目指さずに「まずは小さく始めてみる」ことを意識してみてください。
たとえば…
・90分のZoomセッションを有料でやってみる
・ミニ講座やワークシートを作って販売してみる
・限定5名の個別サポートを募集してみる
…などなど
小さくスタートして、実際のお客様の声を聞きながら改善していけば、いずれ「あなたの看板商品」となるバックエンドができあがります。自分の価値観だけでサービス内容を固めてしまうよりも、よほど顧客満足度の高いサービスになるはずです。
いずれにしても「自分に合ったやり方」を見つけることが、結果としてビジネスの継続力につながります。大切なのは「完璧に始めること」ではなく「始めてから磨いていくこと」です。小さな失敗を繰り返しながら、大きな成果につなげていきたいですね!