SNSは継続してナンボ。最新の投稿しか注目されない「フロー型」のメディアなので、今日も明日もあさっても、永遠に投稿し続けないといけません。正直、しんどいですよね。特に、SNSなんてホントは興味ないけど、ビジネスのため「やむをえず取り組んでる人(※私です!)」にとっては地獄のような苦しみです。
そこで、この記事では、SNSをなるべく「手間をかけない」で運用する方法をご紹介します。必要最小限のメンテナンスで、最大限の効果が得られるように工夫していきましょう。
SNS運用で挫折する3つの原因
SNSに挑戦する人は多いですが、1年、2年と継続できる人は少ないです。その一番の原因は「SNSを甘く見てる」あるいは「ビジネスを甘く見てる」というマインドの部分だったりするのですが、たとえマインドに問題がなくても、次の「3つの壁」を乗り越えるのは簡単ではありません。
ネタ切れ
だれもが必ずぶち当たるのが、この「ネタ切れ」の問題です。1日1本投稿するとして、年間で350本以上のネタが必要になってしまいます。どうしても「ネタがないな〜」となるのは避けられません。文章を書き慣れてない初心者さんにとっては、かなりハードルが高く感じるはずです。
→ 何か、ネタ切れを起こさない、いい方法はないのでしょうか?
時間がない
時間がないというのも、切実な問題だと思います。投稿作成には時間がかかりますし、コメントに返事しなくちゃいけないですし、あれこれやってると、あっという間に時間が溶けてなくなってしまいます。みんな暇じゃないですし、根性論だけで1年、2年と続けていくのは限界があると思います。
→ 何か、短時間で効率的に運用する方法はないのでしょうか?
反応がない
どのSNSも、運用初期は反応がほとんどありません。何を投稿しても反応のない「独り言」みたいな状態が続きます。当然ですがフォロワーもなかなか増えませんし、「このまま続けてていいのかな?」と精神的に辛くなってくるのが普通です。他のユーザーさんとの交流が解決策のひとつになりますが、今度は「時間がない」という問題で悩むことになります。
→ 何か、もっと効果的に反応を増やす方法はないのでしょうか?
こうした3つの壁があるために、SNSを続けられない人が多いのですが、逆にいえば、原因がわかってるので、これら3つをクリアしてしまえばいいだけだということでもあります。そのための対策について、次のセクションでお話ししていきましょう。
SNS運用で挫折する3大原因を解決する方法
SNS運用で挫折する原因は「ネタ切れ」「時間がない」「反応がない」の3つです。そして、これら3つを同時に解決する方法として、次のようなやり方をおすすめします。私自身も、このやり方に変えてから、ネタ切れの心配がなくなりましたし、SNSに使う時間が激減しました。ターゲットユーザーからの反応(※)も明らかに増えたので、もしも運用方法で悩んでるなら試してみてください。
※見かけの反応ではなく、ビジネスにつながる反応のこと
専門分野に関するネタを書き出す
まずは、あなたが取り組んでる「専門分野」に関するネタを書き出してください。多ければ多いほどいいです。使うかどうかは別として、ネタを片っ端から洗い出していきましょう。作業手順は次の3段階で考えるといいです。
作業手順 | 説明 | |
---|---|---|
① カテゴリーに分ける | 例)ジャンル:「ブログアフィリエイト」 ・SEO対策 ・記事構成術 ・キーワード選定 ・マネタイズ戦略 ・ASP選び ・ライティング技術 ・WordPress操作 ・アナリティクス分析 ・モチベ管理/継続方法 ・ブログ開設準備(サーバー/ドメイン) …など | |
② カテゴリーのテーマを抽出 | 例)カテゴリー:「SEO対策」 ・検索順位が上がらない理由 ・被リンクの増やし方 ・内部リンクの最適化 ・記事のリライトタイミング ・SEOに強いタイトルの付け方 ・検索意図とは? …など | |
③ テーマをネタに分解 | 例)テーマ:「検索順位が上がらない理由」 ・実際に10位→5位に上がった時の工夫 ・上がらなかったときにやっていたNG施策 ・Googleの順位が落ちたタイミングと対処法 ・同じテーマで3記事書いたらカニバった話 ・初心者がやりがちな「タイトルミス」一覧 …など |
こうしたステップを踏んでネタ出ししていくと、ネタは芋づる式に出てきます。まずは練習と思って、とりあえず「20〜60本くらい」のネタを考えてみてください。
専門分野以外に関するネタを書き出す
SNSで成功するには「フォロワー」よりも「ファン」を増やす必要があります。つまり「この人の投稿は必ずチェックしたい!」と思ってくれる人を増やすということです。そのためには、専門家として信頼できるのは大前提として、自分の人柄も好きになってもらう必要があります。
・専門家としての信頼性 ・・・ 知識、経験、スキルなど
・ひとりの人間としての信頼性 ・・・ 人柄、背景、生き方など
なので、専門分野以外に関するネタも書き出しましょう。あなたが「どんな人間か?」が伝わるようなネタです。たとえば、次のような切り口で考えてみてください。
切り口 | ネタのサンプル | |
---|---|---|
価値観・人生観 | ・なぜこの分野に取り組んでいるのか ・過去の挫折やコンプレックス ・これだけは譲れない信念 ・ビジネスで何を大切にしてるか ・他人の意見に流されず選んだ道 …など | |
日常の人間的な部分 | ・朝のルーティンや仕事前の習慣 ・最近ハマってる趣味・本・YouTube ・作業に行き詰まったときの思考や行動 ・コーヒー飲みながら考えたどうでもいい話 ・ちょっとした家族とのやりとり …など | |
努力や成長過程 | ・今日やったこと/うまくいったこと/つまづいたこと ・努力してる姿の実況中継 ・昔の自分と今を比較しての気づき ・チャレンジしてることや学んでることの報告 …など | |
感情が動いた話 | ・うれしかったこと/笑ったこと ・怒ったこと/泣いたこと/恥ずかしかったこと ・他人の投稿を見て感じたこと ・失敗して落ち込んだけど、立て直した話 …など | |
ちょっとした弱点 | ・3日坊主のクセが抜けない話 ・人見知りで失敗した話 ・勘違いで痛い目にあった話 ・コンプレックスを克服したストーリー …など |
あなた自身を表現するネタなので、あなたが自分で考える必要があります。逆にいうと、ネットで検索しても出てこないネタばかりなので、あなたのSNSアカウントに他とは違う魅力を生み出す武器になります。これも練習として、とりあえず「10〜30本くらい」のネタを書き出してみてください。
投稿をセットでまとめて作る
専門分野に関するネタが「20〜60本」と、専門分野以外のネタが「10〜30本」集まったら、投稿をまとめて作っていきましょう。毎日1本ずつとかではなくて、数十本の投稿を一気にまとめて作ってしまうということです。
まとめて作ることには、次のようなメリットがあります。
・作業効率が高まる
・品質が安定しやすい
・内容にダブりが出にくい
・世界観を表現しやすい …など
専門60本+専門以外30本=90本の投稿をまとめて作れば、1日1本で3ヶ月分の「投稿セット」が完成します。たとえばX(Twitter)は毎日投稿が基本なので、このくらいの本数があると安心です。
一方で、インスタなどは、とりあえず3日に1本の30本でもかまわないと思います。つまり、専門20本+専門以外10本=30本あれば、3ヶ月間は使えるというわけです。テキストベースで原稿を作っておいて、テンプレートだけ変えれば何度でも繰り返し使えます。
いずれにしても、大事なのは継続すること。まずは、まとまった本数を「投稿セット」として作ってください。これがあるだけで、SNSを継続することが一気に楽になります。
まとめて作った投稿を繰り返し使う
投稿のセットが完成したら、それを投稿していきましょう。おすすめは「予約投稿機能」で自動配信すること。週に1回、あるいは月に1回、まとめて予約投稿の設定作業をするわけです。予約投稿設定をしておけば、決まった時間に勝手に投稿されます。もらったコメントに返事するだけでよくなるので、SNS運用がかなり楽になるはずです。
さらに、セットを全部使い切ったら、同じ投稿を繰り返し投稿してください。ちょっとリライトしたほうが好ましいですが、内容を大幅に変える必要はありません。むしろ、同じメッセージを何度も何度も繰り返し伝えることが、アカウントの世界観を作るうえで必要なことだったりもします。
必要に応じて新規投稿を追加する
あとは必要に応じて新規記事を追加していきましょう。「投稿セット」を一回作って終わりではなくて、継続的にメンテナンスしながら、クオリティをどんどん高めていくのが成功の秘訣です。
一回投稿することによって、エンゲージメントやコメントなどの「生のデータ」が手に入ります。そうした、あなただけのデータを活用しながら、理路整然とメンテナンスしていくわけです。この繰り返しによって、あなたのメッセージが研ぎ澄まされていきます。
以上の5ステップで運用していけば、SNSに使う時間を大幅に減らすことが可能になります。あなたがやることは、もらったコメントに返事をすることだけ。返事するだけなら、忙しくてもできますよね?
最初にまとまった数の「投稿セット」を作るのが大変ですが、逆にいえば、最初だけがんばれば、あとは楽に運用できるということです。がんばるだけの価値がある作業だと思うので、あなたもぜひ「投稿セット」の作成に挑戦してみてください。
SNSで「おもしろい投稿」を作る3つのポイント
SNSを継続できない3大原因「ネタ切れ」「時間がない」「反応がない」を解決する方法についてお話ししてきましたが、このセクションでは「反応がない」をさらに深堀りしてみましょう。
そもそも、SNSの投稿に反応がない理由は、その投稿が「おもしろくない」からです。おもしろくないから見てもらえず、見てもらえてないから反応がないわけです。つまり、反応を増やしたいのであれば「おもしろい投稿」をすること。それが根本的な解決策になります。
ということで「おもしろい投稿」を作るポイントを3つご紹介しましょう。
ターゲットに「自分ごと」と思わせる
プロ野球が好きな人は「プロ野球の話」をおもしろいと感じます。一方で、この人たちに「アイスホッケー」の話をしたとして、おもしろいと感じてくれるかどうかは微妙です。おそらく9割の人が「アイスホッケーなんかオレには関係ねーよ」と思うはずです。
おもしろいか、おもしろくないかの違い。これは「自分に関係あるかどうか?」が超重要ポイントになります。自分に関係のある話なら詳細を知りたくなりますし、自分に関係ない話は最初からスルーしてしまうわけです。
SNSの投稿で反応を増やしたければ、ターゲットユーザーが「自分に関係がある」と思うようなテーマについて語ってください。これを意識するだけで反応が変わります。

ターゲットが「わかりやすい表現」をする
せっかく興味を持ってくれても、内容がわかりにくかったら意味がありません。たとえば、プロ野球が好きな人に、プロ野球の話をしたとしても…
プロ野球とは、すなわちチームビルディングにおける集団最適化と役割分担のメタファーであり、組織力学におけるコンフリクトマネジメントの一形態だといえる
内容がこういった難解なものだと、おもしろいとは思ってもらえないはずです。
SNSのユーザーは基本的に「流し読み」してるので、難しい内容は理解できません。1秒考えてわからなかったら、それ以上、がんばって理解しようとはしてくれないわけです。読み手が知ってる言葉を使って、読み手が理解しやすい順番で話をしてあげてください。

理屈より「エピソード」を語る
人はだれでも「正論で論破」されることが嫌いです。そのため、たとえ正しいことが書かれていても、たとえ勉強になったとしても、理屈ばかり書かれた文章を読まされると、無意識的に論破されたときの嫌な感覚が残ってしまいます。おもしろいとは思ってもらえません。
人が無意識的におもしろいと思うのは、理屈ではなく「エピソード」です。「ストーリー」「物語」「具体例」という呼び方でもかまいません。エピソードを語って、そのなかから気づきを得て、理屈が心にすっと入り込んでくる瞬間。この瞬間に「おもしろい!」と思ってくれるわけです。
正直言うと、私もSNSは好きじゃありません。やらなくていいなら、やりたくないです。ですが、現代社会のビジネスでは必要不可欠なものですし、やらないという選択肢はないので、しかたなくやってます。
だからこそ、なるべく手間をかけずに、労力的にも、精神的にも、なるべく楽な運用法を工夫しましょう。今回、この記事でご紹介したやり方は、私自身も効果を感じてるものですし、おそらくあなたにとっても有効な運用法ではないかと思います。ぜひ「投稿セット」を作るところから始めてみてください。
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